医療法人ＳＳＣは最先端治療を行っている九州最大規模の耳鼻咽喉科専門医院です。

耳かき（耳掃除）の頻度と挿入の疑問について

テレビ

番組内の『視聴者から寄せられた投稿を元にすっごくイイ情報を紹介』というコーナーで、医療法人SSC 坂口伸治（理事長）先生が耳かきの頻度、耳かきの挿入など日常生活での疑問に回答していました。

以下、管理人がポイントをまとめてテキスト化しました。

耳ミンミンさんからの投稿

旦那は毎日かゆいと言って耳かきをします。私は１カ月に１回くらいしかしません。

ママ会で聞いても頻度がバラバラ。耳かきの頻度ってどのくらい？

坂口伸治医師

耳垢は自然に落ちてくるものですから、耳かきは１～２週間に１回で十分です。

耳垢は身に内部の皮膚から分泌されたものが元になって出来ているもので、耳垢には殺菌剤とか防虫としての役割があり耳を守っているため取り過ぎてもダメですし詰まり過ぎてもダメです。

耳かきをし過ぎると「痛い」「かゆい」「聞こえづらい」という症状が出てしまいます。

●痛い

耳かきをし過ぎると鼓膜あたりの皮膚を傷つけ炎症を起し外耳炎（がいじえん）になる可能性があります。耳を引っ張ったりすると痛みを感じます。

●かゆい

耳の穴の皮膚に湿疹を出来ることで外耳道湿疹（がいじどうしっしん）になり、耳かきをする頻度が多くなってしまうことがあります。

●聞こえづらい

耳垢が奥に溜まってしまい栓をしてしまう耳垢栓塞（じこうせんそく）が考えられ、年配者の方に多くみられます。年配になると力加減がわかりにくくなり耳垢を押し込んでしまってる可能性があります。

外耳炎、外耳道湿疹になってしまったら直ぐに耳鼻科へ行くことが先決ですが、まずは耳かきを控えた方がいいです。綿棒で湿気を取るくらいなら大丈夫です。

質問

耳かきはどこまで入れればいいのですか？

坂口医師

耳の入り口から１～２cmのところまで綿棒・耳かきを入れます。

耳垢はほおっておけば耳の入り口付近まで落ちてくることから、その垢をを取り除くだけでよいです。入れ過ぎると危険で耳の奥の骨や鼓膜に痛みを感じます。

ちなみに大人の場合、耳の入り口から鼓膜まで約３.５cmです。

入れ過ぎには注意してください。

質問

耳かきはいつしたらいいですか？（そのタイミング）

坂口医師

耳かきは風呂上がりがベストです。風呂上がりは耳垢に湿気が付いていて取れ易いからです。

質問

子供の耳かきはどうやってしてあげればよいですか？

坂口医師

子供の耳かきは見えるところだでいいです。

暴れたりして鼓膜に当たって破れたりするケースもありますから、外から見える部分だけです。

１～２週間に１回の頻度です。

■番組資料として

どのくらいの頻度で耳かきしている？（サワダデスアンケート結果 ２７５人対象）

以上

綿棒の取扱い注意

管理人より、自宅にあった綿棒を改めて見てみました。

綿棒の注意書きには「綿球から１.５cmの部分を持ってご使用ください」とも書いてあります。

表面から見える範囲のほんの少し入れるだけで良いようです。

なるほどー そうだったんですね。

勉強になりました。

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